広告業界はブラックなのか?
投稿日時::2026-01-21 13:51:24
大手広告代理店の「電通」の新卒社員が過労自殺した事件は、まだ記憶に新しいですね。エリート企業の電通で月100時間以上の残業が常態化している状況は、日本中に衝撃を与えました。
これから広告代理店に就職を考えている方にとっては、この業界がブラックなのかどうかは気になるのではないでしょうか。実際のところ、広告業界は決してホワイトとは言えない現状にあります。
広告代理店は、とにかくクライアントに左右されます。こちらが土日祝休みでも、クライアントがそうとは限りません。クライアントの都合に合わせた結果、打ち合わせが休日に設定されたり、時間的都合がつく早朝や深夜に設定されることはよくあることです。休出・早出・残業が多くなるわけです。
また、大手のように制作部門を持たない広告代理店は、制作会社の進捗にも左右されます。これも残業や休日出勤が増える原因となります。
広告代理店には古いやる方を残しているところも多く、どこか体育会系のイメージがあります。体力勝負とはいえ、この労働環境を改善しないのは時代に逆行していることはいなめません。
最近ではベンチャー系も増え、ネットを活用した広告をメインに新しい時代にマッチした広告を提案し、労働環境や産休・育休なども整備している会社は増えているようです。
広告代理店って何をする会社?
広告代理店と聞いて真っ先に頭に浮かぶのは「電通」、そして「博報堂」でしょうか。私が勤めている広告代理店は、そのどちらでもありません。もっと狭い業界で活躍する小さな広告代理店です。広告代理店というのは、非常に多く存在しているのです。
広告代理店は、なかなか理解されないところのある業種です。「そもそもなんで必要なの?」と言われるのは仲介ビジネスの常です。代理店を通さずに、スポンサーとメディアがそれぞれ直接やり取りをしたほうが、お互い得なのでは? と、思ってしまいますよね。
実際、本当に間に立って広告料の「中抜き」だけをしている、やる気のない広告代理店も無くはないのかもしれません。でもほとんどの広告代理店は驚くほど多忙で、そして驚くほど取り分は少ないのです。
まずはメディアの広告枠を確保し、クライアントに広告を入れるよう提案します。そしてクライアントが希望する内容の広告を制作会社に発注し(うちは小さい会社なので制作部門がありません)、出来上がった広告をメディア媒体に掲載してもらうわけです。
ところがメディアが「こんな広告は載せられません」と言ってくることがあります。その場合、制作会社に広告を作り直してもらわなければなりません。しかし作り直してもらった広告が、今度はクライアントからダメ出しをされたりします。
そういった次々と起こる問題の中、常に間に立って走り回るのが広告代理店の人間なのです。制作会社の人が帰ってしまったため、夜中に泣く泣くフォトショップで広告の手直しをしたりすることもあります。
広告代理店の大変さを少しは理解していただけたでしょうか。